『狼と香辛料』

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

支倉凍砂狼と香辛料電撃文庫

近所の古本屋でなんとなく目についたので買ってみた。

行商人のロレンスは旅の途中で狼の神で少女の姿をしたホロに出逢う。上手く伏線が張られていて話の展開がスムーズ。最初はちょっとした儲け話だったのがいつのまにか大事件になっている。

なんといってもロレンスとホロのやりとりが良い。ロレンスをいいように手玉に取っているかと思いきや、ふとした拍子に感情をさらけだしたりするホロ。それに振り回されないようにがんばるけど、結局はされるがままになってしまうロレンスが可笑しい。

最近はライトノベルにも手をだしているが、たまにこういう当たりにぶつかるから本を読むのをやめられない。A+。

FON

ちょっと変わった公衆無線 LAN サービスに FON というものがある。

Fon is the global WiFi network with millions of hotspots | Fon

FON は月額料金の代わりにルータを購入して、それを公衆無線アクセスポイントとして提供するという仕組みになっている。言ってみれば「一人一品持ち寄って鍋食い放題」みたいなサービス。会員数が増える程サービスが充実するというのは面白い。それが最近、ライブドアと提携したらしい。それを記念して無料キャンペーンやってるというので、早速アカウントを作ってみた。

アクセスの仕方は次のエントリの下の方に書いてある。

http://blog.fon.com/en/archive/business/fon-users-can-access-all-livedoor-wireless-access-points-for-free.html

最近モバイル熱が高まっているのでちょっと試してみよう。

ぼちぼち復活

しばらく忙しくて pdaXrom の環境構築に全然手が回らず、せっかくの Zaurus SL-C1000 がすっかりスライド用 pdf のビューア専用マシンに成り下がってしまった。少し余裕が出てきたのでもうちょっと手を入れようと思ったが、色々な事を忘れている。というわけで、ここ数日は基本に戻って情報収集。

とりあえず今後の目標は

まずは日本語入力からかな。

ローマ人の物語 (1)(2)

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)

長いシリーズの第1巻「ローマは一日にして成らず」を上下巻に別けて文庫化したもの。紫の表紙で装丁がかっこいい。まずはいかにしてローマという国が生まれたのかという話。

出来たばっかりでまだひよっこのローマは近隣の国から苛められたり、異民族に征服されたりとあぶなっかしい。でも着実に国として力をつけて大きくなっていく。その源の一つに倒した敵をとりこむ柔軟さがある。

英語での各月の名称とか、政治的な言葉の由来が紀元前のローマにまで遡るのは驚き。いまにつながる歴史の醍醐味がある。著者の推論を交えつつ、全体にわかりやすいお話として良くまとまってる 2巻では共和制ローマが軌道に乗って、イタリア半島を統一するまで。続巻が楽しみ。A。

京美ちゃんの家出

京美ちゃんの家出―ミルキーピア物語 (ハヤカワ文庫JA)

京美ちゃんの家出―ミルキーピア物語 (ハヤカワ文庫JA)

第一話は表題作の「京美ちゃんの家出」。システムハウス・ミルキーピアの人気商品、ネット上で稼働する「スーパー疑似人格ソフトアイドル」の京美が突然家出をした。ヨネコ社長の泣き落としで、片山秀人が特技のネットワーク潜りをやらされる羽目になる。ネット世界で出くわすピンクのカバやワイヤーフレームの焼き芋に翻弄されながら、ネットの世界で京美を探す。

第二話は「聖哉くん、誘拐!」。今度は女の子向けに開発した「聖哉くん」が誘拐される。新人SEの鳴琳(めいりん)と一緒に犯人との取り引きに向かう。

第三話は「フェスティバルキャラの逆襲」。ビジネス展のイベントでデモンストレーション中の秘書ソフト「直美ちゃん」が暴走。雲隠れした直美ちゃんを探しにまたまたネットに潜る。

電脳空間が舞台だとウィリアム・ギブスンみたいな世界を思い浮かべるけど、そのハードな描写とは一線を画す世界観。なにしろ、ジャックインしてアクセスするんじゃなくて、電脳キャップをかぶって「はいれはいれはいれはいれ」と念じると入ってしまう。しかも主人公は二十代後半の技術屋で、ネット空間を走り回るのに体力がついていかずヒイヒイ言ってるし、ブタの蚊取り線香ならぬバグ取り線香なんてものも出てくる。他にもユーモラスなキャラクターが入り乱れていて中々楽しい。ほのぼのサイバーパンクと言った所か。

現実世界の方でも社長のヨネコ、経理の麻矢さんなど一癖あるキャラクターが魅力的。ただ、もう少しキャラクター同士の人間関係を掘り下げた方が良かった。このへんは続編に回されてるんだろうか。

それから、コミカルな表紙と挿絵に味があって良い。世界観に合っているし、デフォルメされてるけど人物の特徴も良く出てる。B+。

日本語フォント

次は日本語を表示させたい。参考になりそうなページは以下。

Linux Zaurusをハックする - (6) 日本語フォントの導入

60cmの世界+ - 第3回 日本語環境の構築

pdaXrom.jp - rxvtで日本語コンソール

feed に http://pdaxrom.sourceforge.jp/feed/ を加える。japanese-fonts をインストールすると dillo で日本語が表示される。